赤坂デンタルオフィスからのお知らせ

歯の寿命を延ばす新しい歯科材料(MTAセメント)について 佐野 裕之

UPDATE : 2017/09/22


こんにちは。
残暑も少しずつ和らいできましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は当院で使用をしている歯の寿命を延ばす新しい歯科材料、MTAセメントについてお話したいと思います。

MTAセメントとは1998年にアメリカで製品化され、2007年に日本で市販された比較的新しいセメントです。
従来のセメントと比較して
1. 生体に害が少なく、親和性があること
2. 硬化する時に膨張するため高い封鎖性を有し、細菌の侵入を防ぐこと
3. 抗菌性を有すること
といった特徴があります。


当院で使用しているMTAセメント

これらの特徴があるため、MTAセメントは様々な用途に使用されます。
例えば、パーフォレーション(虫歯が大きく進行してしまった場合や、歯の根っこが吸収してしまった場合などに歯の中に穴が空いている状態)の穴を塞ぐためや、直接覆髄(虫歯が大きく、取った後に神経が露出している場合に、神経を残してその部位を塞ぐ処置)などに使用します。
従来のセメントに比べ、MTAセメントをこれらの処置に使用した場合は成功率が高いという報告があります。


MTAセメントを使った当院症例(左が術前、右が術後

上の写真はMTAセメントで、歯の神経が入ってる管とは違う部位に穴があいてた(写真の真ん中の歯)のを塞いだ写真です。
左の写真の状態では持続的な感染を防ぐことができず、抜歯になることもあります。右の写真はMTAセメントを使い、穴を塞いだ後の写真です。
これにより今後もこの歯を使用できる可能性は向上します。

残念ながらMTAセメントは保険外の材料であるため、保険診療では使用できません。
使用する分量にもよりますが、当院では通常\5,400〜行っています。
今後症例に応じて、このようにMTAセメントを使用することで歯の寿命を延ばすことも可能となりました。
MTAセメントについて何かご質問やご相談があれば、当院ドクター、スタッフまで気兼ねなくお尋ねください。